こんにちは。
鈴鹿市を拠点とし、外構・エクステリア工事を営む有限会社 美清園です。
今回は駐車場の土間コンクリート打ちの様子をInstagramにて動画でUPしました。
この動画では、実際にコンクリートを流し込み、表面を均している様子を映しています。土間コンクリートの施工工程がよくわかる内容となっていますので、ぜひご覧ください。
今回のブログでは、土間コンクリート打設の具体的な流れをわかりやすく解説します。どのようにして土間コンが仕上がるのか、施工の各段階や注意点について詳しく説明していきます。
【土間コンクリート施工の流れ】
土間コンクリートは、駐車場やガレージの床、アプローチ部分に使われることが多く、強度と耐久性が求められる重要な工事です。コンクリートを流し込んでいく過程で、慎重な作業と確かな技術が必要です。以下の工程で、丁寧に作業を進めていきます。
①掘削、床掘り
最初に行う作業は、コンクリートを流し込む場所を掘削することです。この工程は非常に重要で、正確に掘ることで後の作業がスムーズに進みます。掘削が不十分だと、後の作業で不具合が生じたり、コンクリートの仕上がりに影響を与えることがあります。
掘削後には、土壌の状態を確認し、適切な準備を行います。土が柔らかすぎる場合などは、そのままではコンクリートが安定しないため、転圧作業を行うことになります。
②転圧
掘削が終わった後、転圧作業を行います。転圧とは、掘った土を均一に固める作業のことです。この作業によって土壌が安定し、その後のコンクリートの仕上がりにも大きな影響を与えるため、非常に重要な工程となります。
転圧作業では、専用の重機や機械を使い、一定の圧力で土を固めていきます。転圧が不十分だと、後に沈み込んだりひび割れたりする原因となるため、しっかりと固める必要があります。
③砕石を敷き、路盤を敷き詰め転圧する
次に、砕石を敷きます。砕石は、土間コンクリートの下地を作るための材料で、地面の不陸を調整し、コンクリートの支持力を高めるために重要な役割を果たします。砕石を均一に敷き詰めた後、再度転圧を行い、しっかりと固めます。
砕石層の厚さは施工場所の条件によって異なりますが、通常は5〜10cm程度です。この層をしっかりと固めることで、後のコンクリートの安定性を高めることができます。
④型枠をつくる
次に、コンクリートを流し込むための型枠を作ります。型枠は木材や金属などの材料を使用して作り、コンクリートが流れ出さないようにするために必要不可欠なものです。
型枠の設置は、コンクリートを流し込む際の重要な基準となります。型枠がしっかりと設置されていないと、コンクリートが外に流れたり、予定していた形が崩れたりする可能性があります。
型枠が設置された後は、周囲が整えられて、いよいよコンクリートの流し込み準備が整います。
⑤ワイヤーメッシュ筋をひく
ワイヤーメッシュ筋は、コンクリートの強度を高め、ひび割れを防止するために使われる材料です。メッシュ状になった金属の網を型枠内に配置し、コンクリートが流し込まれた後に一体化することで、強度を持った土間コンクリートが完成します。
ワイヤーメッシュ筋を引くことで、コンクリートのひび割れが少なくなり、耐久性が向上します。また、ワイヤーメッシュの配置も重要で、桝の周りなどにはダイヤ形に配置して、コンクリートの割れを防ぐ工夫が施されます。
※この時、雨水桝や汚水桝などがある場合は、桝の周りをひし形で囲みます(ダイヤ筋といいます)。桝の周りはコンクリートが割れやすい為、ダイヤの形にします。
⑥スペーサーをワイヤーメッシュの下に置いてワイヤーメッシュ筋を浮かせる
次に、ワイヤーメッシュ筋を適切な高さに保つためにスペーサーを使います。スペーサーは、ワイヤーメッシュ筋をコンクリートの中央に浮かせる役割を担います。これにより、コンクリートが固まった後も、メッシュ筋が均等に配置され、強度を発揮します。
スペーサーを使用しないと、コンクリートが固まる過程でメッシュ筋が下に沈んでしまい、十分な強度を持った土間コンクリートができなくなってしまうため、この工程も重要です。
⑦コンクリートを流し込む
いよいよコンクリートを流し込みます。生コンクリートを専用車両で運んできて、型枠内に注ぎます。この時、コンクリートが均一に流れるように、職人が慎重に作業を進めます。
コンクリートを流し込んだ後は、なるべく早く次の工程に進む必要があるため、作業が非常にスピーディーに進みます。コンクリートの流れが安定し、形が整うように、職人が注意深く見守りながら作業を行います。
まだ柔らかいコンクリートが流れてくる様は圧巻です!
⑧トンボやタンパーで表面を均一に均す
コンクリートを流し込んだ後は、トンボやタンパーといった道具を使って、表面を均一に整えます。表面の均し作業は非常に重要で、これをきちんと行わないと、仕上がりにムラができたり、後の仕上げ作業がうまくいかなかったりします。
この作業は、コンクリートが柔らかいうちに行うため、熟練した技術が必要です。慎重に均していくことで、美しい仕上がりが実現します。
柔らかいコンクリートを均していくのは慣れが必要です。
▼Instagramの動画はコンクリートを流し込んで、表面を均すまでの部分を映しています!
▲表面をならすと綺麗になりますね!
⑨少し時間をおき、コテでならす
コンクリートの表面がある程度固まった後、コテを使って表面を滑らかに仕上げます。この作業により、コンクリートの表面がきれいに整い、仕上がりが美しくなります。
コテで仕上げるときは、コンクリートの硬さを見極めることが重要です。固まりすぎる前にコテを使うことで、滑らかな仕上がりになります。
<金ゴテ仕上げの場合>
また少し時間を置き、金ゴテ仕上げの場合は再度コテでならす
更に時間が経ったら、再度仕上げをしていきます。
金ゴテ仕上げの場合は、コテでなるべくコテ跡が残らないよう綺麗に仕上げます。
ツルツルしているのは金ゴテ仕上げです。
この時置く時間は様々な状況によって違います。土間コンの固まり具合の見極めは、職人の知識と経験によるものです。
<刷毛引き仕上げの場合>
刷毛引き仕上げの場合は刷毛で線をつける
ここで、金ゴテ仕上げではなく刷毛引き仕上げの場合、刷毛で横向きに線をつけます。
線が入ることで、滑りにくい仕上げとなります。
横に線が入ってザラザラしているのは刷毛引き仕上げです。
刷毛引き仕上げの様子は>>こちらのブログ<<でも紹介しています!
⑩角は面を取る
仕上げの時、コンクリートの隅や目地の部分の角になった部分をL字のコテで面を取り、角をなくします。
角が尖ったままでは、見た目が悪いだけでなく、歩行時に危険を伴うこともあります。そのため、L字のコテを使って角を取り、滑らかな仕上がりにします。
⑪乾くのを待ち、型枠を外す
コンクリートが完全に乾燥するのを待って、型枠を外します。この作業は、コンクリートがまだ柔らかい状態で行うと型枠が外れなくなることがあるため、十分に乾くのを待ってから行います。コンクリートが乾燥する過程でも、温度や湿度に注意を払い、適切な管理を行うことが大切です。
コンクリートが乾くまで、赤いコーンを置いて上に乗らないように注意を促します。
【まとめ】
今回は土間コンクリートの打設方法を紹介しました。土間コンクリートは、生コンクリートを流し込んでから、職人の手によって丁寧に仕上げていきます。工程をひとつひとつ積み重ねることで、耐久性のある、美しい土間コンクリートが完成します。
次回は、刷毛引き仕上げの工法とその仕上がりについてもご紹介したいと思います。興味がある方はぜひ次回もご覧ください。
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