こんにちは。鈴鹿市を拠点に外構・エクステリア工事、造園工事を営んでおります有限会社美清園です。
本日は「アプローチの幅」についてお話しさせていただきます。アプローチとは、玄関へと続く道や空間を指し、家の外構デザインにおいて非常に重要な部分です。デザインだけでなく、実際の生活においても使い勝手や快適さに大きな影響を与える要素となります。アプローチを作る際に最も重要なポイントのひとつは、「幅」の設定です。しかし、幅を決める際に何を基準にすれば良いのか、どれくらいの幅が必要なのか、悩むことも多いと思います。
今回は、アプローチの「幅」に関する基準について詳しくご紹介し、それぞれの生活スタイルに合わせた最適な幅を見つけるためのヒントをお伝えしたいと思います。
アプローチの幅の重要性
アプローチは、単に玄関に向かうための道ではありません。家族や訪問客を迎え入れる重要な空間であり、家の外観に大きな影響を与える部分です。そのため、アプローチを作る際には幅が非常に重要です。アプローチの幅は、日常生活における動線をスムーズに保つためだけでなく、家族やお客様が快適に使えるようにするためにも、慎重に決める必要があります。
例えば、家族が多い場合や、ベビーカーを使用している場合、あるいは車椅子の方が通行することを考慮した場合、アプローチの幅はそれに応じて広くする必要があります。一方で、一般的に使用される通路として、無駄に広すぎても経済的には効率が悪くなりますし、景観においてもバランスが取れなくなってしまいます。適切な幅を選ぶことは、見た目の美しさを保ちながら、実用性を高めるために非常に重要です。
アプローチの基準となる寸法
※今回掲載の寸法の基準については、
日本エクステリア建設業協会様の
エクステリアプランナーハンドブックを参照させて頂きました。
【一人で歩くとき】…70cm
一人で通行する場合、最小で70cmが必要とされています。これは、通常の歩幅で歩ける程度の広さを確保するためです。実際に70cmでは、スムーズに歩けるものの、肩をすれ違うことはできない程度の幅です。
【子供を連れて歩くとき】…120cm
子供を連れて歩く場合、最低でも120cmの幅が必要です。子供を連れて歩く際には、子供がすれ違うだけでなく、荷物を持ったり、手をつないで歩いたりすることがあるため、ある程度の広さが求められます。
【傘をさして歩くとき】…120cm
雨の日や晴れた日でも、傘をさして歩くことが多いですよね。傘を持って歩く場合、最低でも120cmの幅が必要です。これにより、傘を広げてもアプローチ内でスムーズに歩くことができます。
【松葉杖で歩くとき】…120cm
ケガなどで松葉杖を使用している方が通る場合、120cm以上の幅が理想的です。松葉杖を使うと、通常の歩行よりも移動がゆっくりになりますし、片手がふさがるため、十分にスペースが必要となります。
【車いすで移動するとき】…85cm
※バリアフリー法「国土交通省HP」
車椅子で移動する場合、アプローチ幅は最低でも85cmが推奨されます。バリアフリーに配慮した設計が求められるため、車椅子や歩行器を使用する場合でも快適に通行できるよう、幅をしっかり確保することが大切です。
生活スタイルによるアプローチ幅の変化
上記の基準をもとに、家庭の状況に応じてアプローチ幅を変更することができます。家族構成やライフスタイルによって、アプローチ幅をどれくらいにするかの決定が変わってくるため、ここではいくつかの例を挙げて、どのようにアプローチ幅を設定すれば良いのかを具体的に考えてみます。
1. 小さな子供がいる家庭
小さなお子様がいるご家庭では、アプローチを少し広めに作ることが推奨されます。子供は走ったり歩いたりしながら手を振り回すことが多いため、アプローチ幅が広いと安全面で有利です。さらに、ベビーカーを使用している場合は、120cm以上の幅を確保することで、ベビーカーを押しながら通行する際に便利です。また、子供が成長してからも、友達を招待して遊ぶときなどに十分なスペースがあると、より快適に過ごせます。
2. 高齢者や身体が不自由な方がいる家庭
高齢者や身体に不自由を感じている方がいる場合、アプローチ幅は120cm以上を確保することが望ましいです。また、バリアフリーを意識した設計が必要です。車椅子や歩行器を使う方が通行することを考慮して、なるべく段差を少なくし、スムーズに移動できるような設計が求められます。このような配慮があると、将来も安心して使えるアプローチになります。
3. 訪問客が多い家庭
訪問客がよく来る家庭では、アプローチ幅を広めにすることが推奨されます。特に、複数人が同時に歩くことが予想される場合、120cm以上の幅を確保すると、すれ違いがスムーズになります。アプローチが狭すぎると、来客時に一度に通れなくなることもあるため、なるべく広く取ることが望ましいです。
アプローチ幅を決める際のポイント
アプローチ幅を決定する際には、家族構成や生活スタイルに加え、以下の点も考慮に入れることが重要です。
敷地の広さ
広い敷地では、アプローチを広くすることで、空間の開放感を演出できます。逆に、敷地が狭い場合は、限られたスペースでの設計が求められます。そのため、周囲の環境に合わせた幅の設定が重要です。
デザイン性とのバランス
アプローチは外構の中でもデザインの要となる部分です。幅を広げることで使い勝手が良くなる一方で、家の外観が崩れてしまわないようにデザインとのバランスを取ることが大切です。
メンテナンスのしやすさ
広いアプローチは、歩きやすさの面では有利ですが、メンテナンスや掃除の手間も増えることがあります。草むしりや掃除のしやすさも考慮して、実際にどれくらいの幅が必要かを検討することが大切です。
【まとめ】
アプローチの幅を決定することは、家の外構デザインにおいて非常に重要な要素です。家族のライフスタイルや生活動線を考慮して、最適な幅を選ぶことで、使いやすく快適なスペースが作れます。今回ご紹介した基準や事例を参考に、自分の家にぴったりなアプローチ幅を選んでいただければと思います。
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